iPod touchでマルチタスキングジェスチャ

iPod touchでもマルチタスキングジェスチャー機能が使いたい。そんな筆者の願いを少し叶えてくれる機能がiOS5で登場した。

iOS5で加わった「Assistive Touch」という機能である。

これはiOS5で向上したアクセシビリティの一つで、障害者の方に向けたサポートの一つでもある。

この「Assistive Touch」をうまく使えば、マルチタスキングジェスチャー並に使い勝手が良くなる。・・・とまではいかないかもしれないが、似たような体験はできる。

ということで、簡単に紹介しておこうと思う。

マルチタスキングジェスチャーとは、4本指・5本指でアプリをすばやく切り替えたり、起動アプリを一瞬で表示したりできる機能のことである。

筆者はiPad2でこのマルチタスキングジェスチャーを使い始めて、その快適さを手放せなくなった。

iOS5では最初から標準装備されたのだが、iPod touchやiPhoneには装備されてない。

そこで、似たようなことができないか確認して発見したのが今回紹介する「Assistive Touch」である。

個人的にマルチタスキングジェスチャーで一番便利なのは、「ホームボタンを押さなくてよいところ」だと思っている。

これだけ反応の良いタッチパネルなのに、なぜここだけボタンなのだろうか。・・・といつも不思議に思っていた。

ましてや、こんな精度の高いタッチパネルで「ホームボタン」の2度押しなんて基本的にやりたくない。

したがって、画面にタッチしただけで「ホームに戻る機能」があると、使い勝手はかなり違う。

そこで、この「Assistive Touch」の登場である。

下の画面左上に、アプリじゃないアイコンが見えるだろうか？

このアイコンは動かすことができ、タッチすると下記の画面が表示される。

この画面で「ホーム」をタッチすると・・・、見事にホームに戻るではないか。

そして、ダブルタップすれば起動アプリの表示を開閉することも可能だ。

その他、好きなジェスチャーを登録できるので、動作を登録しておけば使い勝手を工夫することもできそうである。

設定は簡単で、「設定」→「アクセシビリティ」→「Assistive Touch」→「オン」に設定するだけだ。

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最後に問題点を3つ
・単純に押す回数が多くなる。
・時にアイコンが邪魔である。
・電池の減りが早くなる。

・・・ということで、近い将来でよい。脱獄不要のiPod touchマルチタスキングジェスチャーを切望する。

以上、iPadのマルチタスキングジェスチャーとまではいかないが、一度は試してみるとよいだろう。