多くの人が「事の重大性を知らない」か。
知っていても「知らぬふりをして」いるか。
自分一人の力では「解決できないとあきらめて」いる。
しかし、放ってはおけない大きな問題。
それが「地球環境問題(温暖化)」である。
科学者、声を揃えて警告し、有識者、声上げて警鐘鳴らす。
「地球環境問題」は、現代で最も解決困難な課題といえる。
筆者は、この問題の解決のために力を注ぎ、出来る限りのことを実践したいと思っている。
ということで、今回は「今日から出来る5つの行動」と題して、筆者お薦めエコライフの例を書いておきたい。
既に実践している人には言うまでもないが、Apple製品を愛してやまない一人一人にも、心がけてほしいところである。
今日から出来る5つの行動
さきほど書いたように地球環境問題は「最も解決困難な問題だ」といわれている。
というのは、この問題がただ大きな問題というだけでなく、個人的な生活にも関わり、社会全体のシステムにも関わることだからである。
個人の生活を変えるのも大変だし、社会のシステムを変えていくのにも力がいる。
ただ、「何とかしなければならない。」
多くの人が”内から聴こえる促し”を感じているはずである。
現代に起こっている地球環境の悪化が”人間生活の結果”であるのなら、私たち個人の生活と温暖化問題は”密接な関わり”を持っている。
また、近い将来、自分の子や孫の世代のことを考えれば、決して他人事にして良い問題でもない。
今、吾々が何を信じ、どう行動していくのか。
一人一人の行動が大切なのである。
さて、この地球環境問題、実は私たちの心の問題ともいえる。
大量消費、大量生産、無駄遣いの精神。
他を犠牲にしても良いという自己中心・人間中心的な考え。
自然の恩恵を忘れ、自然から奪う心持ち。
そういった心がもたらす「結果」が見事にあらわれている。
言い換えれば、一人一人の心がけを変えることで解決されていく問題ともいえる。
世界のシステムを創るのは人間なのだから、社会のシステムを変えるのも人間である。
つまり、吾々の心がけ次第で国のシステムを変え、世界全体の流れを変えていくこともできるというわけだ。
以下、筆者が普段心がけている主なEco-lifeをまとめてみた。
①肉を控える(ノーミート)
②マイ箸を使う
③マイボトルを使う
④マイバックを使う
⑤必要な電気だけを使う
①肉を控える(ノーミート)
“ワールドウォッチ研究所の求めで行われた研究では、食肉産業全体から排出される温室効果ガスは全体の「51%」“といわれている。
その要因は、家畜から出るメタンなどの温室効果ガス、家畜の飼料を栽培するため、あるいは牧草地を造るための森林伐採などである。
食肉産業全体から排出される「温室効果ガスの量をCO2に換算して」得た結果だという。
実際、このことはあまり知られていないように思う。
なぜなら食べ物屋に行けば、肉料理のないメニューのほうが珍しいし、肉を控えているなんて人も稀である。
肉を食べて「美味しいー!」なんて話もよく見かける。
社会全体がまだまだそんなものなので、その弊害に対する認知度もかなり低いのである。
しかし、繰り返しになるが、食肉産業全体から排出される温室効果ガスは全体の「51%」だという。
肉屋には申し訳ないが、人々が大量に行われている肉食を控えていけば、温暖化問題が半分解決してしまうようなものである。
もちろん、完全に肉食を控えるのは、なかなか難しいかもしれない。
ただ、出来るところから、事実を知っている人一人一人から、少しずつでも控えていくべきだと筆者は考えている。
また、iPhoneで「食べた物を記録する」のが趣味の人も多いようなので、ぜひとも自然にも自分にも優しい食事「健全ライフログ」をお薦めしたい。
ちなみに、肉の大量消費は、その他にも健康的な問題や倫理的な問題、「人の食べられる穀物が餌になっている」といった飢餓問題への影響なども指摘される。
②マイ箸を使う
飲食店に行けば、輸入割り箸。もはや時代遅れの産物である。
こんなシステムを続けていけば、地球から生きた森林がなくなってしまう。
中には間伐材や竹を使ったものも存在するが、割り箸のほとんどは中国やその他の国から輸入された伐採割り箸である。
1年間に250億膳という割り箸が割られ、1食終えたら捨てられていく。
(参考;H20 環境・循環型社会白書)
これを無駄と言わずに、何と言うのだろう。
皆が自分の箸をもっていれば、割り箸なんてなくてもよいのだ。
店側も繰り返し使える箸を用意すれば店にとっても好都合なはずである。
ちなみに、初めてマイ箸を出すときは、少し勇気がいるかもしれない。
マイ箸を使えば目立つので、若干恥ずかしさも覚える。
しかし、慣れてしまえばなんてことはない。筆者は飲食店で堂々とマイ箸を出し、ときに店側に呼びかける。
マイ箸を使う人々の呼びかけや、一人一人の行動で多くの店が「繰り返し使える箸を用意するようになった」のも特筆すべきことである。
一人でも始めていけば、大きな力を呼び起こせることの実例だ。
③マイボトルを使う
一年中、明かりを灯し続ける自動販売機。石原都知事が昨年取り上げて少し問題になった。
筆者は、カンやペットボトルも出先ではほとんど買わない。ついでにいえば、昼食も愛妻弁当である。
当然、喉は渇くので、基本的にはマイボトルにお茶や水を入れて持っていく。
たまにマイボトルを忘れてしまっても、なるべく自動販売機で買わないように心がけている。
このカンやペットボトルが自動販売機に置かれていく過程も大変なものだからである。
やはり、大量消費、大量生産のシステムは変えていかねばならぬ。
少しずつ、出来るところから心がけたい。
マイ箸、マイバックは浸透してきたが、マイボトルはまだまだのような気がする。
ちなみに、筆者は小さいマイボトルを持ち歩く。
これ一つで大量に出てしまうカンやペットボトルゴミを減らすことが出来る。
④マイバックを使う
マイバック。
もう書くまでもないほど、認知されているところである。
しかし、認知されているということと、実行するということは全然違う。
いまだにコンビニやスーパーで袋を平気でもらっていく人が絶えないのは、「これくらいいいや」と思っている人が多いことの証明でもある。
レジ袋は「石油の余りを使っているので良いのだ」なんていう話もあるが、石油を使うこと自体が問題なので論外である。
万引きが増えるなんていう反対意見は、何も対策しない店側の問題もあると思う。
とにかく、無駄に捨てられているレジ袋。
削減するためのマイバックを持参したい。
「自然の資源を大切に使う。」
その心がけが何より大事な一歩なのである。
⑤必要な電気だけを使う
最後の5つ目は、「必要な電気だけを使う」というものだ。
つまり、無駄な電気を消すということである。
昨年、省エネが心がけられたのは、本当に良かったことだと思う。必要のない電気がどれほど使われていたのか。
それをあらためて確認することができたと思う。
無駄な電気を使わなければ、原発もいらないのが真実である。
原発が止まっても成り立っていたことを思い起こせば、そのこともよく分かるはずだ。
夜は早く寝て電気を使わず、朝の気持ちよい太陽の光で過ごす。
面倒でも、使わないものは「スイッチオフ」
ちょっとした行動が世界を救っていくことになる。
総括
世の中のシステムを変えるには、上記に挙げたような一人一人の行動が必要になる。
せめて、少しでも何か力になれば、そう願ってやまない筆者である。
ただ、まだまだ工夫が必要だ。やろうと思えばいくらでもできる。
もちろん、出来ていないこともたくさんある。
デジタル製品の恩恵を受けている筆者だが、正直、好きなApple製品を使うことにも抵抗を感じてしまう。
それくらい重大な問題になってきているのが本当のところだと思う。
だからこそ、少しずつでも、出来るところから実践する。明るい未来を思い描いて、楽しく行動する。
ちょっとしたecoライフも最高ライフのきっかけなのだ。
中には「こんなことで変わるか」と思う人もいるだろう。
しかし、「一人でも出来ることをやろう!」「解決しよう!」という人の心は必ず通じるものだ。
物を大切に、今与えられているものに感謝して生活する。
いわゆる「当たり前のこと」を当たり前に実行し、「周りの人に伝えて」いけば、世の中の流れは”必ず”変わっていくものである。