2.倫理的側面からの理由
続いての大きな問題として、牛や豚など、家畜の食べているエサが「人間の食べられる穀物」だという倫理的問題がある。
通常、家畜は、草を食べれば十分なのだが、現状は「一刻も早く育てる」といった商業的理由などから「人間の食べられる穀物」を与えられているのだ。
もし、この穀物を人々に与えることができたら、どうだろう?
必要とされるところに分け与えることができるのなら、世界の飢餓問題は解決に向かうのではないか。と、そんなことを考えてしまう。
・・・もちろん、そう簡単な話ではない。
しかし、このことが飢餓をなくすための大きな一歩であることに間違いはない。
また、もう一つ倫理的な話を書いておくと、現代人は食卓に運ばれる動物がどのように生産されているかをあまり自覚していないということが挙げられる。
人間的な感覚を持っていれば、その過程を知って、平気で食べることはできないはずだ。
カモメに矢が刺さっているのを見るだけで、なんだか痛い感じを受けるのが人なのである。
現場の生産過程を知って、万が一、平気で食べられるというのなら、それは倫理観が麻痺している証拠だろう。
実際、あまりにひどいので、ここには詳しく載せない。
ただ、目の前の食事がどういう過程を経て自分のところにきているのか。この機会によく考えてみてほしい。
気になる人は、YouTubeなどで検索すればすぐに見つかると思う。