iPad3の発売は何時なのか。
さまざまな見解が飛び交うものの、今だにAppleからの発表は見受けられない。
噂のスティーブ・ジョブズ氏の誕生日は特に何事もなく過ぎ去り、「発表が3月7日だ」という話も日が近づくにつれ、俄かに怪しくなっていく。
ただ、ほとんどのサイトが3月前半の発表を噂しており、期待はかなりのものである。
もし、3月7日頃の発表が本当であれば、そろそろ動きがあってもおかしくない頃だろう。
A6プロセッサとA5Xプロセッサ
さて、そんなiPad3、これまで、当サイトでも何度か取り上げてきた話題の一つに「A6プロセッサ搭載の有無」がある。
iPadやiPhoneクラスの急速発展している端末は、CPUがワンランク上がるだけで、速度の違いが目に見えて分かる。
iPod touchとiPhone4Sの速度の違いも、体感的に分かるほどである。
迅速な操作、流れるような画面遷移、美しいグラフィックなど、CPUの性能一つで端末全体の性能が大きく変わってくる。
したがって、どのプロセッサが搭載されるかは当然気になるところなのだ。
iPad3やiPhone5のCPUになると噂されたのは「A6プロセッサ」だが、最近では「次期iPadにはA5Xプロセッサだ」なんていう噂も出現している。
最近目にした9to5macの記事によると、アップルは増強されたA5チップ(A5X)とA6チップ、2つのCPU開発に取り組んでいるという。
以前、「iPad3プロトタイプの内部情報が画像提供された」という話を紹介したが、それにも関連した情報である。
前の記事では、内部の「新しいプロセッサが搭載される可能性」を示す情報として、以下のような情報がリークされた。
・iPad1のA4プロセッサ→S5L8930X
・iPad2のA5プロセッサ→S5L8940X
・新しく見つかったプロセッサ→S5L8945X
今回の注目すべき点は、このプロセッサの「番号」である。
A4からA5に上がるときの番号は「~8930X」から「~8940X」と番号が「10」違うのに対し、新しい番号は「10」上がるのではなく、「5」だけ飛んでいる。
この番号の違いがA5Xプロセッサを示す情報ではないかというわけだ。
言われてみれば、確かに番号の増え方が違う。
番号が半分上がれば半分くらいのランクアップと考えるのが普通である。
もし、A6プロセッサがあるとすれば、この番号が「S5L8950X」になるというわけだが、iOS5.1のベータ版では以下の写真のように「S5L8950X」という番号も発見されているようだ。
つまり、2つのCPUが存在し、ここからの推測はいくらでも考えられるということである。
記事にもあるように、Appleは「iPad3用にA6チップ、iPad廉価版にはA5Xチップ」なんてことを考えているかもしれないし、ただ単に「2つのCPUでどちらがiPad3に適合するか」を試したのかもしれない。
ただ、2つのCPUの本当の「存在理由」や「どちらがiPad3に採用されるのか」は、Appleにしか分からない。
もうすぐ発売されると噂のiPad3。
端末にとって重要なCPU部分なだけに、どちらが採用されるのか、楽しみなところである。