iPhoneの話題でよく出てくるテーマの一つに「ドコモからのiPhone」がある。
当サイトでも何度か記事にした。
筆者の意見からいうと、「ドコモの既存システム上、可能性はかなり低い」というのが基本的な結論だ。
実際、ドコモはiPhoneではなく、Android携帯に力を入れており、先日の発表でも「iPhoneは現状では難しい」としている。
上記の記事では、「ドコモからiPhoneが発売されないのは理解できない」という人が60%を超えるとある。
筆者的には「ドコモからiPhoneが発売されないこと」よりも「iPhoneを使いたいのにドコモから乗り換えない」ことのほうが理解できないように思う。
首都圏ならそれほど電波が変わるものではないので、地方以外はドコモに固執するメリットが少ない。
iPhone5を使いたければドコモから乗り換えてしまったほうが早く、料金面でもお得なのである。
ただ、実際は、地方で電波が入らない場所など、そうもいかない人が多いのが現状なのかもしれない。
さて、ドコモからのiPhone5に関する話で、昨日付けの日本経済新聞に以下の記事が掲載された。
記事では、これまでの経緯を踏まえ、システム的な問題や国内の携帯電話メーカー事情などにも触れながら「ドコモがなぜiPhoneを売れないのか」について言及している。
上記の記事にある「一部メディア」とは日本経済新聞の子会社である「日経ビジネスの記事」のことで、先日紹介したもののことだろう。
親会社は「一部メディア」と他人事のようだ。
「ドコモ、来年夏にiPhone参入」という断定記事を書いたにもかかわらず、親会社が他人事のような否定記事を掲載するのもどうかとは思う。
とはいえ、一応、別会社なので、系列内の意見が違うなんてのはよくある話だ。
ちなみに、日経ビジネスがいち早くauからのiPhoneを紹介したときも、日経系列の記者によって話に差があった。
もちろん、主義主張は一貫しているのが好ましいが、すべてを整えるのはそう簡単ではない。
書いている人間が違えば、見解も異なってくるのが常である。
問題は、ドコモ参入が全くの作り話だった場合だ。その場合、記事の信用性だけでなく、会社の信頼が薄れてしまうのは間違いない。
もし、話題づくりがしたかったのなら、せめて噂にとどめておいてほしいと感じた次第である。
・・・と、そんな話はともかく、「ドコモからiPhone5が販売されるのか、されないのか」
何年も繰り返されているこの話題。
今回、紹介した日本経済新聞の記事を読んでも分かるように、実現までの道のりは相変わらず厳しいようだ。