吾々の人生は、信念や日々の生活スタイルから大きな影響を受ける。
あまり意識しないことが多いと思うが、「その人の信念と生活法が、その人生の9割以上を決める」といっても、決して過言ではないだろう。
人の心やライフスタイルは、それくらい重要なものである。
言ってしまえば、意識するしない関わらず、人は誰しも何かを信じて生きている。
「別に私は信じることなんてない」という人も、自分はそういう人間だと信じて生きていることに変わりはない。
そして、その信念は自分の行動を決めていく。
つまり、行動の前に思いがあり、思いの前に信念があるというわけだ。
そう考えると、自分が何を信じ、どちらに思いを進めていくのか。
最初の一歩が肝心だという話になる。
筆者が色々な場所で心の修養やNozbeのToDoを勧めているのも、そんな理由からである。
一歩を間違えば、ひたすら違う道を歩まなければならない。
実際、現在の文明は、そういう状態に陥っていると思う。
最初の一歩を間違えて化石燃料に頼ったために、ひたすら掘り出して使い尽くしてしまう。
そして、その結果が見えているにも関わらず、無限にある自然エネルギーへの転換も簡単にはいかない。
すべて最初を踏み外して、修正せずに進んでしまった結果である。
個人においても、これと同じような例はよくある。
したがって、
「最初の一歩をよく考え、日常のToDoを決める。」
「決めたことを良く見直して、間違っていれば素直に修正する」
この辺のことは、最低限必要なことなことだと思う。
さて、日常のToDoとは、すなわち吾々の生活である。
ToDoシステムの確立次第で、仕事の良し悪しも違ってくるし、生活のリズムも変わってくる。
今、為すべきその行動をどれくらい意識して行っているか。それは何のために行い、その結果、自分はどこに向かうのか。
Nozbeシステムに頭の中の思いを詰め込んでいくと、生活そのものが今まで以上に見えてくるというわけだ。
そんな話を踏まえて、Evernoteの話に戻ろう。
筆者がEvernoteをプレミアムサービスにする前の基本的な使い方は、以前に少し書いた。
簡単にいえば、ATOKPadとEvernoteを連携させておくというものだ。
ATOKPadとEvernoteを連携しておけば、Evernoteの「タグ」をATOKPadから設定することができる。
そして、この「タグ」とNozbeの「プロジェクト」を同じ名称にしておくと、ATOKPadで書いたものがNozbeプロジェクトにも反映される。
人生のTodoをNozbeで管理している人にとっては、この連携が非常に便利で嬉しい。
Nozbeのプロジェクトに何かメモしておきたいときは、ATOKPadでメモを作成してタグづける。
筆者は以前、このEvernoteのタグをつけるのが面倒で、ほとんど使わなかった。
しかし、このATOKPadとNozbeの連携を発見してからというものの、タグなしの情報はほとんどなくなってしまった。
プロジェクトに対するアイデア、関連する話、行動やプロジェクトの詳細など、必要なテキストメモはiPhoneやiPod touchですぐにタグづけして入力する。
短い「行動」に関しては、Nozbeに直接入力するかメールで送っておくが、そのほかのテキストは、ほとんどATOKPadからのタグづけ入力である。
「何故、ATOK Padか」を単純にいうと、タグを簡単に同期できることだけでなく、キーボードが速くて使いやすいからという理由もある。
入力の取り消し操作にいちいちiPhone本体を振らなければならないのは、正直手間でしかない。
その点、ATOK Padを使えば、素早い入力と修正が可能になる。
ATOKPad、Evernote、そしてNozbe。
「自分の使っているツールやシステム同士が遅滞なく連携する」というのは、非常に気持ちがよいものだ。
その辺は、実際に使ってみないと分からない感じかもしれない。
続いて書いていくと、そんな連携システムを構築するには、Nozbeに具体的な行動と、行動の集まった具体的なプロジェクトを入力しておく必要がある。
細かい行動一つから、夢や希望といった大きなプロジェクトに至るまで、すべてNozbeシステムでマネジメントしておく。
ご存知のとおり、人生の夢や希望、目的や目標などは、具体的であればあるほどよいものだ。
その結果、1つ1つの行動と夢や希望、目的とが結びつき、実現力が高まり、将来の展望も開けてくるというわけである。
そして、夢や希望といった大きなプロジェクトをやろうと思えば思うほど、メモや関連情報は多くなる。
Nozbeにそのすべての関連情報を入力するのはシステム的に難しく、その必要もないと思う。
行動やプロジェクト自体は簡潔に、分かりやすく書いておくほうが良いからだ。
つまり、必要な情報や関連する情報は情報管理に特化したEvernoteに任せ、それをNozbeのプロジェクトと関連付ける。
Nozbeで定めた「人生プロジェクト」に向かって、Evernoteの情報が肉付けされていく。
そんなイメージである。
ここまでで、なんとなくでもイメージが湧いたら、Nozbeに自分の頭の中の情報を入れてみることから始めてみよう。(参考:アプリシュプ)
きっと、今までとは違う何かが生まれてくるはずだ。
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以上、 「EvernoteをNozbeと同期させて、人生を設計する」
これが筆者の基本スタイルになる。
実際、Evernoteに何でもかんでも情報を詰め込んでいては、いずれゴミ箱になってしまう。
Evernoteをゴミ箱にしないためには、まずNozbeで自分が真に欲する情報をまとめておくと良いわけだ。
「目的」と「そのために何が必要か」をしかと定めておけば、詰め込んだEvernoteの情報が無駄にならない。
そして、なんとなく情報を記録しているだけでは、人生は上手くいかないものだ。
人生を上手く運ぼうと思うなら、その設計図を上手く描くこと。
単に情報を集めるだけでなく、
「日々、最高に良い情報を探して、エバーノートに幸せ一杯の記録をしていこう!」
そんな目的や方向性、人生設計そのものが何よりも肝心なのである。