GmailをiCloudメールに転送すると「文字化けが回避されるかも」という情報を頂いたので、少し考えてみた。
メール文字化けの問題は、送受信メールの環境が「日本語文字エンコードに対応していない」または「互いの文字エンコードが適合できない。」ことで起こる。
なので、日本語に対応している「UTF-8」などの文字エンコードが設定されれば基本的に回避される問題のようである。(「UTF-8」は、広範囲のメールクライアントでサポートされる汎用エンコーディング)
メールソフトによって表示できない場合もあるようだが、その場合はアラビア語などを混ぜてメール送信すると文字化けしなくなる。
おそらく、アラビア語で文字エンコードが修正されるためだ。
筆者もGmailを使い出してiPhoneから返信すると「文字化けしてしまう」ことが多かった。
しかし、署名にアラビア語を1~2文字入れてみると、見事に回避できたというわけである。
署名設定は、「設定」→「メール/連絡先/カレンダー」→メールの「署名」で設定できる。尚、アラビア語は【翻訳機】アプリなどを使って好きな文字を入れるとよいだろう。
Gmailで文字エンコードをUTF-8にする
その後に知ったのだが、Gmailは文字エンコードに「UTF-8」を選ぶことができる。
つまり、特別にアラビア語を入れなくてもGmailの送信設定で「UTF-8」を選んでいれば、送信時の文字化け問題は基本的に解決できるはずである。
やり方は以下のとおり。
①画面右上の設定アイコンをクリックして「メール設定」を開く
②「全般」タブで下のほうにある「送信メールのエンコード」を「送信メールに Unicode (UTF-8) エンコードを使用する」に変更する
※デフォルトは「送信メールにデフォルトのテキスト エンコードを使用する」になっているはず。
③「変更を保存」する
設定は以上で完了だ。
iPhone・iPod touch・iPadなどでGmailを送信し、相手側で文字化けしてしまった場合は上記の方法を試してみるとよいだろう。(ただ、iPhoneから返信する場合は「アラビア語署名」が一番効果的かもしれない。)
iCloudと文字エンコード
今回、Gmailで受信したメールをiCloudに転送して「文字化けが解決された」とすれば、「iCloud転送時に適合した文字エンコードで送信されている」という可能性があるわけだ。
受信時に「UTF-8」が選ばれるのかどうか、iCloudメール受信時の詳しいことは分からない。
転送の効用なのかの確証はないので断言もできないが、とりあえず、iCloudにメールを転送して文字化けも回避できるなら何よりのことである。
ちなみに、iCloudのデフォルト設定では送信時メールの文字エンコードに「UTF-8」が設定されていない。
念のため、以下にその設定方法を書いておこう。
①icloud.com/mailにアクセスし、Apple ID(iCloudで使用するApple ID)を使ってサインインする。
②icloud.comですでに別のアプリケーションを使用している場合は、「iCloud」ボタンをクリックし、アプリケーションを切り替える。
③ウインドウの右上部にある「操作」ポップアップメニューから「環境設定」を選択する。
④「作成」をクリック。
⑤「送信メッセージのエンコーディングにUnicode(UTF-8)を使用」の横のチェックボックスを選択する。
⑥「完了」をクリック。
(参照:Appleサポート)
ただし、絵文字などの特殊な文字は、今だに文字化けする字もあるので注意したい。(au版iPhoneの絵文字対応もこれからである。)
以上、iPhoneとGmailの文字化けについて。
尚、キャリアメールと違い、iCloudメールやGmailはWeb上でも気軽に使えるので使い勝手が良い。
せっかくなので、この機会にiCloudメールやGmailの活用をおすすめしたいところである。