毎回、強烈なインパクトを展開しているappleの発表イベント。今度の発表もまた、新しい流れの最先端となる。
これまでのappleの発表で一番のインパクトといえば、スティーブ・ジョブズがiPhoneを発表したときのプレゼンである。あれには、鳥肌が立つくらいの衝撃を受けた。電話業界を変えたといっても良い。
そして、その後のiPadも驚きの展開だ。タブレットはそこから始まり、世の中の流れを変えた。
そんな世界の流れを変えてしまうappleイベント。「今回の発表はさらに重要」といってもよい。明日(日本時間ではあさって)の発表を前に、その「重要さ」についてまとめておこう。
尚、②と③はCult of Macの情報を参考にしている。
①類似品に打ち勝つ「iOS5」
②タブレットの新しいソーシャル時代へ
③「人工知能電話」発展のイノベーション
①類似品に打ち勝つ「iOS5」
はじめに、iOS5から考えてみたい。
ご存知のとおり、iOS5はスーパーアップグレードである。今度の発表で、iOSはこれまでにない進化を見せてくれるはずだ。そして、iPhone5はそのiOS5を導入して発表される。
それだけで楽しみである。
しかし、最近、iPhoneやiPadの類似品が山ほど出てきているのは、ご存知のところだと思う。
パソコンのWindowsがMacを真似て一般に受け入れられ、一時期Macが衰退してしまったのと同じように、iPhoneやiPadも一歩間違えればそんな運命をたどってしまうかもしれない。
類似品もなかなかあなどれないのだ。
今回のappleの発表は、そんな情勢の中やってくる。
iPhoneがこれからもTopの座を揺るぎないものとするためには、iOS5の素晴らしさが皆に伝わらなければならない。そして、そのiPhone5の発表で「魅力的かつインパクトある新展開」が必要だ。
つまり、今回のappleの発表は、「他の類似品では太刀打ちできない」というメッセージを送らねばならない時期なのだ。
「Androidの追随を許さない」といった他製品との「非類似性」を強調してほしい。これがappleの発表の第一のカギだと思う。
iOS5にしかできない、apple製品の職人芸を見せて欲しいところだ。
②タブレットの新しいソーシャル時代へ
第2の見所は、facebookのiPadアプリである。
噂では、FacebookのiPadアプリが「アップルイベントでリリース予定」と言われている。Facebookとアップルが、一緒に新しいアプリを立ち上げているというのだ。
その真偽のほどは、噂なので不明である。
ただ、iPadに最適のFacebook(SNS)アプリがあれば、「生活スタイルを大きく変えてしまう。」ということは確実といえる。
今やパソコンに不慣れな人でもFacebookを使う時代である。本名で行動するFacebookは、自分自身をSNSにそのまま投影していくシステムといえる。
この分野が発展すればするほど、人々はFacebookを通じて行動を始めることになる。趣味や買い物、今日の行き先に至るまでFacebookを通じて行動を決めることになりそうだ。
この噂が本当であれば、今度のappleの発表から新しいソーシャル時代が始まることになる。
「人工知能電話」発展のイノベーション
appleの発表では、iPhone5の音声認識機能についての発表があるという。
この音声認識機能、言い換えれば「人口知能」が発展すると凄いことになる。
Cult of Macの記事でいうと、タブレットの主な用途が上記の「ソーシャルネットワーキング(Facebook)」になる一方で、携帯電話の主な用途は、「パーソナルロボットアシスタントと対話する」ことだという。
つまり、携帯電話の用途が「人工知能と対話する」ことになるのである。
今後3年から5年以内に、携帯電話に話しかければ、携帯電話がそれを受けて仕事をしてくれる世界がやってくる。
また、特別なソフトウェアが常駐して我々に関するデータを大量に扱い、現在の状況を収集し、積極的に物事を提案してくれるとのことだ。
たとえば、「電話した相手が応答しない場合、~のメッセージを残す。」といった命令はもちろん、「最寄りの美味しい中華料理店はどこにあるか?」なんて質問にも答えてくれるわけだ。
そして、「来週からしばらくの間、三時の会議を延期する。」と言った情報も自分が関与せず、コンピューターがネットワークを通じて行ってくれる。
そんな驚くべき携帯電話が近い将来実現可能になるという。
今回のiPhone5(iOS5)はその最初のイノベーションになるということだ。
appleの発表、驚くべき新創造。
詳細は明日(日本時間ではあさって)明らかになる。