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「今、幸せですか?」

「5年後は今より幸せになっていると思いますか?」

そんな「現在の幸福度と将来への希望」の関係を調査した結果が内閣府の経済社会総合研究所で公開されている。

現在の幸福度と将来への希望~幸福度指標の政策的活用~


興味のある人は全部読まれると良いと思うが、この中で筆者が興味深いと思ったところを引用しよう。

なお、現在の幸福度のレベルと予想する5年後の幸福度の関係を見てみると、図6のように、現在の幸福度が5以下のグループについては、5年後の幸福度が現在より下がると感じている人が多く、現在の幸福度が5以上のグループについては、将来の幸福度は変化しないもしくは上がると回答する人が多くなる傾向にある。また、将来の幸福度が上がると感じているグループは現在の幸福度が7の人が最も多くなっている。なお、現在の幸福度が1から3と答えている人については、5年後の幸福度が下がると感じている人が過半数を占めている点については、特に注目しなければならない。(同P.11より)

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簡単にいえば、「今、幸せだ」と感じている度合いの低い人は5年後の幸福度も低くなり、幸福度の高い人は5年後の幸福度が変わらないと答えるか、上がると答える傾向にある。

この結果が何を示すかは、一目瞭然である。

「現時点で幸せだと思わない人は、いつまでたっても幸せになりにくい」ということだ。

その逆も真なりで「今、幸せだと思っている人は、5年後も幸せを感じやすい」ということになる。

この調査は、なかなか面白い結果が出ていると筆者は思う。

以前書いたように、人間の心の習慣というものは、自分たちが思っている以上に強大な力をもっており、将来まで決定していくものだといえる。

この調査結果をみれば、我々が何を考え、何を信じるかで、人間の運命が変わっていくいうことは明らかではないだろうか。