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続いて、もう一つ興味深いこととして、以下の調査部分を引用してみよう。

5年後の幸福度が今より上がっているのか、下がっているのか、それとも変わらないのかを調査した結果についての部分である。

次に、予想する将来の幸福度についての分布を確認する。質問としては、「あなたは今から5年後、現在に比べてどの程度幸せを感じていると思われますか。現在と同じであれば0、今より幸せであると思われる場合はその程度に応じて+1~+5まで、今より不幸せになると思われる場合にはその程度に応 じて-1~-5 までで当てはまるものを1つだけ○で囲んでください。」となっている。図5に示すように、「0(今と同じ)」と答えた人が最も多く、多くの人は幸福度に変化がないと感じていることが分かる。平均値は、0.381で多少今よりも幸せになると思っている人が多く、今より不幸せになると感じている人が24.93%、予想する5年後の幸福度が今より向上すると感じている人が、33.63%となっている。
現在の幸福度と将来への希望~幸福度指標の政策的活用~P.10より


5年後の将来に対して、多くの人が「今と同じだ」と答えているのは残念なことだと筆者は思う。

というのも、このことは、心の法則を知らない人が多いことの証拠だと考えるからである。

将来が現状よりも良くなるか、悪くなるか、そんなことは正直分からないことだろう。

しかし、分からないから今と同じだと考えるところには、人間の成長なんてないのである。

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もし、世界中の人々が現状維持の考えだらけであったなら、良い発明は生まれなかっただろうし、社会が良くなっていくこともなかっただろう。

ましてや、人々に幸せなんてやって来ないに違いない。

つまり、我々は、幸せになりたいと願いながら、幸せとは反対のことをしがちだと思うのだ。

現状維持の考え、世の中がもっと悪くなっていくという考え、これらの考え方が我々から夢や希望を取去り、不幸をつくりだしてしまう。

幸せになりたい人は、そのことに注意しなければならないと思う。