image

マスメディアは、世の中の悪いニュースを流す。ご存知のとおり、テレビを見ていても良いニュースはほとんどなく、好ましくない事件が繰り返し報道される。

マスメディアは、世の中の監視役としての役割があるので、それが仕事だといえば仕事なのだろう。

しかし、このことは、そのニュースを見る人々に悪影響を及ぼすことがほとんどである。

たいていの人は、そのニュースがそこら中で起きているかのように錯覚し、世の中に悪いことばかり起きているかのような勘違いをする。

たとえ、そんなことはないと頭で分かっていたとしても、心の奥底には悪いイメージがたまりやすい。

そうなると、世界中にその思いが充満して、世界はますます悪いことが起こってくる。

なぜなら、我々の世界は、心で創り出す世界だからである。

心に悪いものを描けば描くほど、悪いことがやってくる。


さて、それを防ぐための方法がある。

それは、吾々がもっと良き想念、明るい思想、善きことを心に思い描くことである。

人々に平和の観念が広がれば、世界はますます明るくなり、世の中は一層住みやすくなる。

テレビの情報に流されず、世界の良き思想に触れ、平和を心に描き、人々の幸せを祈って行動すればよいのだ。

もし、マスメディアの情報を鵜呑みにする習慣が少しでもあるならば、以下のような文章を読んでその想念を吹き飛ばすことをおすすめしたい。
 

心に「悪」の妄想を描くなかれ

世間、ややともすれば、この世界には不幸が満ちており、困難が充満しており、余程警戒していなければ自分を害する事物が、吾々の周囲を取巻いているかのように思って、戦々兢々として恐怖に満たされている人が多いのであるが、これは全く根拠のない妄想であって、一種の被害妄想に過ぎないのである。

そして心に思う通りにあらわれると云う原理に従って、その人には色々の不幸や困難や被害があらわれるのであるから、その人にとっては、その人の間違った考えがどうしても正しいと思われるのである。

併し、神の創造り給うた此の世界には悪しき事、悪しき物、悪しき人などは一人もいないのである。現象を見てはならない。現象は自分の想念が鏡に対するが如く映っているに過ぎないからである。

(『新版 幸福を招く365章』P.92より)