シュプスタ

雪が降っても温暖化の原因を考えるべき根本的理由


今朝の産経新聞の【IPCCに「天からの手紙」】と題する記事を読んだ。

正直、記事を書いた人の勉強不足を疑わずにはいられない文章である。

雪が降ったから地球は温暖化していない、対策を打たなくてよい。

そういう考え方は、実に浅はかな考えだと筆者は思う。

地球の温暖化で問題なのは、ただ地球の平均気温が上がることではなく、ましてや雪が降らなくなることでもないのである。

一番の問題は、温暖化による気候変動、そしてその原因を疑われている人類の生き方が問題なのだ。


大量の雪はむしろそのことを教えてくれているといってもよい。

大量消費、大量廃棄物。

物を粗末に扱い、ゴミをそこらじゅうに捨てる生活がよいわけがないだろう。

森林伐採、海洋汚染、絶滅危惧種。

地球の多くの生物に生かされていながら、それを壊し続けて何の甲斐があろう。

地球は悲鳴を上げて当然なのである。

季節外れの雪が大量に降れば、気候変動は着実に起きている。

気候変動による伝染病、災害、食糧不足、絶滅種の増加が予測されていながら「何もしないという姿勢」でよいのだろうか。

答えはかんがえなくても分かるはずだ。

もし、読者に地球が寒冷化するという数パーセントの確率にかける人がいれば、それはそれでいい。

どちらにせよ人類は生き方を変えなければならないし、今の生活スタイルは見直す必要がある。

ついでに書いておくと、たとえここ十年の気温が横ばいだとしてもそれで止まったとは言い切れないのは、以下のグラフを見れば分かるはずだ。

世界の年平均気温の偏差の経年変化(1891〜2013年)


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